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「二分割思考」とは? [最近の出来事]

先日、動物園でパンダを見た子供が

「白!黒!」「White!Black!」と

指差ししながら叫んでいます。


その様子を微笑ましく眺めながら、

いずれ、この子にも

社会の中に「グレー」があることに

気が付くもしくは、

教えてあげる時期がくるのかな?と思いました。


世の中には「絶対に正しい」ものは無く、

あらゆる事象に良い部分と悪い部分が

存在しています。



ところが、「白」か「黒」か、

どちらかに区別しなければ気がすまない、

という方が多くいらっしゃいます。



そのような方は、人も

「敵」か「味方」かに分けます。



そして、自分が「味方」だと思いこんでいた人が

想定外に批判して来たり、

反対の立場に立ってしまった場合に、

急に「あいつは敵だ!」と捉え、

大きなストレスを抱えたり、

精神を病んでしまったりします。



このような思考は、

「二分割思考」と言われます。


私は、二分割思考の原因もまた、

テレビなどマスメディアの悪影響だと

考えています。



例えば、テレビのコメンテーターは、

「白」か「黒」か、どちらかの意見を

求められています。


視野が広くて深い知識を持った方よりも、

偏った見解を持った人の方が採用されるのです。



「白」と「黒」を競わせた方が、

演出として面白くなるからです。



そうすると、

その番組を素直に見てしまった視聴者が、

「白か黒か決めなければいけないんだ。」

「俺は白。おまえは黒か。理解できないな。」

などと、どんどん二分割思考にはまります。



実際は、白にも黒にも、

良い部分と悪い分があるからこそ、

グレーを認める考え方をすべきなのですが、

白黒ハッキリさせた方がスッキリするのです。



二分割思考の方が、「ラク」です。



一度頭の中で決着をつけたら、

それ以上考えなくて済むからです。



しかし、私はグレーの中で考え続け、

自分の答えを模索し続けることにこそ、

大いなる価値があると考えています。



そのプロセスは

脳みそをたくさん使うのでハードですが、

それこそが、認知的複雑性を高くして、

あらゆる物事を深く考えられる

高い視座を持つことに繋がると思うのです。



識者の中には、テレビが変わらなければ

日本が変わらないと嘆く方が多いですが、

私も、そのように考えています。


インターネットの影響力もすごく定着してきましたが

まだまだ、強い影響力を持つテレビが、

少しでも変化して、国民の思考力を奪わず、

国民に考える機会を与えるメディアに

生まれ変わって欲しいと願っています。



あなたも、私もグレーを認めて、

その中で自分なりの答えを探し続けていきましょう!!

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