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職人とは・・・・ [過去の経験談]

『始めの頃は、なんでも出来たほうがいい』
職人として独立して思ったことです。

会社に勤めていたときは、
《なんでもやる》といっても
内装関係の仕事を何でもやっていただけです。

内装の仕事というのは結構細かく分かれていて、
ほとんどの会社は何かを専門としてやっているんです。

クロス屋さんは壁紙クロスだけ、
床(ゆか)屋さんは床貼りだけ、
看板屋さんは看板を作って付けるだけ、
カーペット屋さんはカーペットを貼るだけ、
みたいな感じが多いので、
私がいた会社のようにクロスも床も看板も
ダイノックシートもなんでもかんでもやるところは
ほとんど無かったんです。

なので、私は内装の仕事全般が出来て
他の内装屋さんよりはたくさんのスキルがあったので、
いろいろな仕事を請けることが出来たんですけど
自分が独立してみて気が付いたのは、

《内装に絡む工事全般をちょっとずつだけでも出来たほうがいい》

ということだったんです。

水道、大工、電気、塗装、左官、
内装屋さんとは全く別の業種である職人さんたちの仕事を
出来たほうがいいということです。

たとえば、ラーメン屋さんが改装工事をするとなると
普通は、100万円くらい掛かります。

ラーメン屋さんは
工務店に仕事を依頼するんですけど
請けた工務店は、まず大工さんを呼ばないといけないですし、
電気工事は電気屋さんを呼ばないといけないですし、
壁紙はクロス屋さんを呼ばないといけなくて、
来てもらうタイミングも考えないといけないので
それぞれの職人さんに連絡をして
段取りを組まないといけないので、
どうしても手間も時間も経費も掛かってしまうんです。

でも、全般的な仕事のある程度のことが自分一人でできて、
ある程度ちっちゃい現場だったら自分だけでやっちゃえるので、
他の職人さんを呼ばなくても済むし段取りも組まなくてもいいんです。

しかも、余計な経費を掛ける必要がなくなるので、
通常だと100万円の見積もりを出さないといけないところを
60万円の見積もりとかで提示することができるので
仕事が取れるんです。

いろいろな職種の仕事を
少しずつできるようになっていくと、
平均して1日に5万円くらいは
稼げるようになっていっていました。

普通、営業へ行って、見積もりを出して、
仕事をして、請求書を書いて、休みも取って、
とかをしていると、1ヶ月のうち
10日間くらいは仕事が出来ないで、
実質、現場に出て仕事ができるのは
20日間くらいなんです。

なので、1ヶ月に130万円くらい売り上げて
30万円くらいが経費で、手元に残るのが100万円くらい
という感じでしたけど、遊びに使ったり、
生活費にやたらお金が掛かったりしていて、
何故かあんまりお金が無かったんです。

そんなとき、ある仕事の依頼が来ました。
運命を変える仕事です。

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