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野ばらの咲く場所で(都市伝part1) [都市伝説]

舞台は中世のヨーロッパ――
若いエリザ・デイ(Elisa Day)という女性は、
街一番の美女とも言われたほどで、
川辺に咲くの野ばらのように可憐だと評判でした。

ある日、街によその地から1人の男性がやってきます。

その男性はエリザをひと目見るやあまりの美しさに眩暈を覚え、
自分のものにすることをすぐさま決心します。

初日には彼女の家を訪れ、
翌日には1本のバラの花を彼女に手渡し、
「“野ばらの咲く場所で”会おう」と約束します。

その次の日、川に漂うのは、冷たくなったエリザ・デイの姿。

口には1本のバラがくわえられていました。
彼女を川へ突き落した求愛者がその動機を尋ねられると、
こう答えたといいます。

「彼女ほど美しい存在は、生きていてはならない」

エリザ・デイの悲しい死は、長く後世に語り継がれ、
いくつもの歌に歌われています。

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